「厄払いにスニーカーってアリ？」
「どんな服装なら神社で失礼じゃないの？」
人生の節目で迎える厄年。
せっかく神社で厄払いを受けるなら、服装マナーもきちんと押さえておきたいですよね。
とはいえ、カジュアルな服しか持っていない人や、足元のスニーカー選びに悩む人も多いはず。
本記事では、「厄払い 服装 スニーカー」という悩みに対して、男女別のおすすめコーデ、NG例、季節別の注意点、さらにはQ&Aまで徹底解説！
初めての厄払いでも安心して参拝できるよう、迷わない服装選びのコツをお届けします。
厄払いとは？基本的な意味と神社でのマナーをおさらい
厄払いとはどんな儀式？目的と意味を解説
厄払いとは、人生の節目にあたる年齢で災厄が降りかかりやすいとされる「厄年」に、神社や寺院で祈祷を受け、災いを避けることを願う日本の伝統的な儀式です。
特に男性の「数え年で25歳・42歳・61歳」、女性の「数え年で19歳・33歳・37歳」が本厄とされており、その前後の年も前厄・後厄と位置づけられています。
厄払いは自分の運勢を整える意味だけでなく、家族や周囲への影響を抑える目的も含まれており、地域によっては家族全員で参拝することも一般的です。
こうした儀式に参加する際には、敬意を表す態度や装いが大切であり、日常とは異なる「神聖な空間」に足を運ぶという意識が求められます。
厄払いにふさわしい態度やマナーとは
厄払いはあくまで“祈りの儀式”です。
そのため、カジュアルな感覚で参拝するのはNG。
祈祷を受ける前後には私語を控え、神職の指示に従って静かに行動しましょう。
神社に入る際は、鳥居をくぐる前に一礼する、手水舎で清める、拝殿では二礼二拍手一礼を守るなど、基本的な作法にも気を配る必要があります。
また、祈祷後にお札やお守りを受け取る際も、感謝の気持ちをもって丁寧に受け取りましょう。
こうした礼儀や所作は、身だしなみと合わせてその人の「信心の度合い」を映すとも言われています。
神社での服装マナーはなぜ重要なのか
神社は神聖な場所であり、日常とは一線を画す“祈りの場”です。
そのため、訪れる際の服装には「清潔感」と「礼儀正しさ」が求められます。
特に厄払いのような正式な祈祷では、ラフな服装で臨むことは不適切とされることもあります。
たとえ神社側で明確に服装を制限していなくても、他の参列者や神職に不快感を与えないように配慮するのが大人としてのマナーです。
「きちんとした格好をしてきた」という姿勢は、神様や神社に対する敬意の表れでもあります。
そうした態度が、自身の厄払いをより意味あるものにするのです。
厄払いで避けたい服装のポイントとNG例
派手すぎる・カジュアルすぎる服装はNG
厄払いはフォーマルな場であり、普段着のようなラフすぎる服装は避けるのがマナーです。
例えば、デニムジーンズ、パーカー、Tシャツ、トレーナーなどはカジュアルすぎて不向きです。
また、蛍光色やビビッドカラーなど、あまりにも派手な色合いの服も場にそぐいません。
神社は“静けさ”や“荘厳さ”を重んじる場ですので、目立ちすぎる格好は「浮いた存在」になってしまう可能性があります。
周囲の参拝者と比べても違和感がある服装では、せっかくの厄払いの雰囲気を損ねてしまうかもしれません。
基本は「地味すぎず、目立ちすぎず」。
落ち着いた色調（黒・ネイビー・グレー・ベージュなど）で、シンプルかつ清潔感のある服装を心がけましょう。
肌の露出が多い服やミニスカートは避ける
特に女性の服装で気をつけたいのが、肌の露出です。
ノースリーブやキャミソール、ミニスカート、ショートパンツ、オフショルダーといったスタイルは避けましょう。
露出が多い服装は、神聖な場所では軽率に映りがちであり、マナー違反と見なされる可能性もあります。
また、ストッキングを履かずに素足で参拝するのも控えた方が良いです。
寒さ対策の面でもマナーの面でも、足元まできちんと整えるのが基本です。
肌の露出は「礼節を欠いている」と取られることもあるため、体温調節をしつつ露出を控える装いを心がけましょう。
ロゴやキャラクターが目立つ服も不向き
Tシャツやバッグなどに大きなブランドロゴ、アニメやキャラクターのイラストが描かれているアイテムも、厄払いには不向きです。
たとえ高級ブランドであっても、大きく目立つロゴは“自己主張が強い”印象を与えるため、神聖な場では好まれません。
神社においては、謙虚さや慎ましさが美徳とされます。
服装においても、TPO（時・場所・場合）にふさわしい控えめなデザインを選ぶことが望ましいです。
あくまで主役は「祈祷の場」であり、自分自身のファッションではないことを意識しましょう。
厄払いにふさわしい服装とは？男女別の正解コーデ
男性編：シャツ・スラックスが基本。ネクタイは必要？
男性の厄払いにふさわしい服装は、ビジネスカジュアルが基本とされます。
具体的には、白または淡い色のシャツに、落ち着いた色味のスラックスが無難です。
季節に応じてジャケットを羽織るのもおすすめで、全体的に清潔感ときちんと感が出るようなコーディネートを心がけましょう。
ネクタイは必須ではありませんが、着用していればよりフォーマルな印象になります。
特に本厄など人生の節目で厄払いを受ける場合には、ワイシャツにネクタイ、ジャケットのセットで臨むと安心です。
靴は革靴やローファーが基本。スニーカーを選ぶ場合は、フォーマル寄りのデザインかつ清潔感のあるものを選びましょう。
女性編：落ち着いた色合いのワンピースやセットアップ
女性の場合も、シンプルかつ上品な服装が求められます。
例えば、無地のワンピースやブラウス＋スカート・パンツのセットアップスタイルなどが適しています。
色味はネイビー・ベージュ・ライトグレーなど、落ち着いたトーンを選びましょう。
丈の短いスカートや過度な装飾（ラメ・フリルが多いなど）は避け、フォーマルな印象を大切にしてください。
肩や胸元が大きく開いたデザイン、透け感の強い素材も神社には不向きです。
また、メイクはナチュラルに、アクセサリーは控えめにすることで、全体の品格を保つことができます。
子ども編：フォーマルすぎず清潔感ある服装がベスト
子どもが一緒に厄払いを受ける場合、あまりにも堅苦しい服装をさせる必要はありませんが、「よそ行き」の服装を意識することが大切です。
男の子であればシャツにチノパンやジャケット、女の子であればワンピースやカーディガンを合わせるスタイルが好印象です。
動きやすさと清潔感を兼ね備えた装いが理想で、明るすぎる色やキャラクター柄の服は避けましょう。
また、靴もサンダルやクロックスではなく、革靴やきれいめのスニーカーを選ぶと、全体の雰囲気が整います。
スニーカーで厄払いはOK？神社での足元マナー
スニーカーはNGなのか？実際の神社の対応とは
「厄払いにスニーカーで行っても大丈夫？」という疑問は、多くの人が感じるところです。
結論から言うと、スニーカー＝絶対NGというわけではありません。
現在では神社側が明確に靴の種類を制限しているケースは少なく、「清潔感のある、きちんとした見た目」であればスニーカーでも問題視されることは多くありません。
ただし、祈祷というフォーマルな儀式に参加する場であることを考えると、「おしゃれすぎる」「スポーティーすぎる」デザインや、汚れたままの靴は避けるべきです。
また、地域によっては伝統や慣習を重視する神社もあるため、心配な場合は事前に神社へ問い合わせるのも良いでしょう。
許容されるスニーカーの条件とは？色・デザインのポイント
厄払いで履いても違和感のないスニーカーには、いくつかの条件があります。
白・黒・ネイビーなど落ち着いた色味
ロゴや柄が控えめなもの
清潔感がある、手入れされた状態
ボリューム感が少ないスリムなデザイン
要するに、“革靴風”や“カジュアルすぎない”スニーカーであれば、足元を崩すことなく、服装とも調和が取れやすくなります。
たとえば「レザースニーカー」「ミニマルデザインのローテクスニーカー」などは、フォーマルな服装にも合わせやすいためおすすめです。
逆に、ハイテクスニーカーやランニング用の派手なもの、アウトドア系シューズなどは厄払いの場にふさわしくありません。
フォーマルに見えるおすすめのスニーカー選び
もし革靴が苦手、歩きにくいといった理由でスニーカーを選ぶなら、「きれいめスニーカー」を選ぶのがポイントです。
以下のようなブランドやデザインが厄払いに向いています：
コンバースのレザーオールスター（単色モデル）
アディダスのスタンスミス（ロゴ控えめモデル）
ムーンスターやスピングルムーヴなど日本製のレザースニーカー
これらはフォーマルにもカジュアルにも合わせやすく、見た目にも“きちんと感”があるため、祈祷の場でも浮きにくい存在です。
足元に自信が持てると、参拝時の気持ちも整いやすくなるため、しっかり準備しておきましょう。
冬や夏の厄払い時の服装の注意点と季節別対策
冬の厄払い：防寒とフォーマルのバランスが大切
厄払いは年始から春先にかけて行われることが多く、寒さが厳しい季節に参拝する人も少なくありません。
冬の厄払いでは、防寒と礼儀正しさの両立がポイントになります。
男性であれば、ジャケットの上からきれいめのコート（チェスターコートやステンカラーコートなど）を着用し、マフラーや手袋で防寒しましょう。
女性の場合は、ダークカラーのウールコートや落ち着いたデザインのダウンなどが好まれます。
注意したいのは、あまりにもカジュアルすぎるアウター（アウトドアブランドのモコモコダウンやフリース）や派手な色柄のストールなど。
たとえ寒くても、神聖な場にふさわしい装いを意識し、防寒小物もシンプルで上品なものを選ぶことが重要です。
また、足元は冷えがちなため、厚手のタイツやヒートテックのインナーを活用して防寒対策を。
見た目の清潔感を損なわない範囲で、しっかりと寒さ対策を講じましょう。
夏の厄払い：清涼感と露出のバランスに注意
夏場の厄払いは、暑さとの戦いになります。
とはいえ、露出が多い服装や涼しさ優先のカジュアルな服は避けるべきです。
ノースリーブやショートパンツ、サンダルといった夏定番のアイテムは、神社ではマナー違反と受け取られることも。
男性であれば、半袖シャツとスラックスを基本に、汗対策をしたインナーなどで清潔感を保ちましょう。
女性は、通気性のあるワンピースや七分袖ブラウスなど、涼しさと品の良さを両立できる服が適しています。
軽やかであっても、透け感が強すぎたり、肩や背中が大きく開いたデザインは避けましょう。
汗をかく時期なので、服の素材選びも重要です。
吸汗速乾性のある綿やリネンなどの天然素材がおすすめです。
また、汗ジミやシワが目立ちにくい色や柄を選ぶと、長時間の参拝にも安心です。
季節に応じた靴の選び方とは？
靴に関しても、季節感と場のふさわしさを意識しましょう。
冬場は防寒のためにブーツを選びたくなりますが、カジュアルなムートンブーツやヒールの高すぎるロングブーツは控えた方が無難です。
落ち着いた色合いのショートブーツやレザーシューズがベストです。
夏は、素足にサンダルというスタイルを避け、通気性が良くても露出が少ないパンプスやスニーカーを選ぶとよいでしょう。
ストッキングや靴下を履くことで、清潔感とフォーマル感を保てます。
靴の選び方一つでも、厄払いへの心構えや配慮が伝わるものです。
見た目の印象だけでなく、祈祷中の快適さも加味して選びましょう。
よくある質問（Q&A）で服装の不安を解消しよう
Q. 派手な髪色やネイルは問題になる？
A. 厄払いに参加する際は、髪色やネイルもできるだけ落ち着いた印象に整えることが望ましいです。
派手なカラー（例：原色系のピンクやブルー、グリッター入りのネイルなど）は、神聖な空間では浮いてしまうことがあります。
もちろん、髪を染めているからといって必ずしも問題になるわけではありませんが、祈祷という厳粛な場にふさわしいかどうかを意識しましょう。
ナチュラルブラウン程度の髪色であれば許容範囲とされることが多いです。
ネイルもヌーディーな色味や控えめなデザインであればOKです。
特に神社で写真を撮る場合、後々「TPOを守った服装だったかどうか」が客観的に残ります。
髪やネイルも「見られる場所」として意識しておきましょう。
Q. 雨の日はレインブーツでもOK？
A. 大雨や雪の日に厄払いへ行く場合、滑りやすさや防寒の観点からもレインブーツは問題ありません。
ただし、選ぶレインブーツにも注意が必要です。
色やデザインが派手すぎず、カジュアルすぎないものを選びましょう。
理想は、黒やネイビーの無地でシンプルなレインブーツです。
また、長靴タイプのレインブーツを履く場合は、パンツスタイルと合わせると全体のバランスが整います。
祈祷を受ける際には屋内に入ることが多いため、脱ぎ履きのしやすさや靴下の清潔感も大切です。
可能であれば、会場内では履き替え用の靴を持参するのも一つの方法です。
Q. 制服や学生服は失礼にあたる？
A. 学生が厄払いを受ける場合、制服は一般的に問題ありません。
むしろ、制服はフォーマルな服装の一つと見なされているため、私服で中途半端なカジュアルコーデよりも適している場合が多いです。
ただし、だらしなく見える着こなし（シャツを出す・ネクタイを緩める・靴が汚れているなど）はNG。
あくまで“きちんと感”を意識し、清潔に整えて着ることが大切です。
女子学生のスカート丈や防寒小物も派手すぎないよう配慮しましょう。
社会人であっても、制服着用の職業（警察・消防・自衛隊など）で祈祷に行く場合は、事前に神社に確認を取ると安心です。
記事全体のまとめ
厄払いは、神社という神聖な場所で人生の災厄を祓ってもらう大切な儀式です。
だからこそ、服装には細心の注意を払う必要があります。
派手すぎず清潔感のある服装が基本
スニーカーは「きれいめ」「落ち着いた色」ならOKな場合が多い
男女別・子ども向けのコーデ例もチェックしておくと安心
季節に応じた防寒・清涼対策をしながら、見た目の礼儀を忘れずに
髪色やネイル、レインブーツなど細かな点も気配りが大切
厄払いは「身を清める」意味も持つ行為。
服装にもその気持ちが表れるものです。
この記事を参考に、失礼のない装いで、心から清々しい気持ちで厄払いに臨んでくださいね。
