「六本木って何区なの？」──そんな素朴な疑問を持ったことはありませんか？
高級住宅地と繁華街が混在する六本木は、地名としては有名でも行政区が分かりづらいエリアのひとつ。
実はすべて港区に属しており、隣接する赤坂・渋谷・西麻布と混同されやすいのが特徴です。
本記事では、六本木の正しい区名から丁目別の構成、郵便番号、地図で見る境界線、さらには住みやすさや治安までを徹底解説。
これを読めば「六本木何区？」の疑問がスッキリ解消します！
六本木は何区に属する？正しい行政区を解説
六本木の住所はすべて「港区六本木」
まず結論から言うと、「六本木」は東京都港区に属する地域名です。
住所表記として正式には「東京都港区六本木○丁目○番地」という形になります。
郵便番号も「106-0032」で統一されており、港区内の一部地域として広く認識されています。
六本木という地名は、その響きの華やかさや国際性から渋谷区や千代田区の一部と誤解されることもありますが、行政上は一貫して「港区」に属しています。
港区役所が所轄の行政サービスを行い、住民票や納税もすべて港区で取り扱われます。
また、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、有名な再開発エリアもすべて「港区六本木」に所在しています。
観光地やビジネス街としての顔を持ちつつも、港区の住宅地の一部でもあるため、住民登録している人も少なくありません。
港区とは？東京23区内での位置づけ
港区は東京都心南部に位置する特別区で、六本木・麻布・赤坂・芝・青山・台場などの高級・国際エリアを含む行政区です。
東京23区の中でも特にビジネス・外交・富裕層エリアとして知られており、外資系企業の本社や各国大使館が数多く立地しています。
港区の面積は約20.37平方キロメートル、人口は2024年時点で約26万人。
六本木はその中でも中心的なエリアのひとつであり、再開発によって都市機能が高度に集約された場所としても注目されています。
なお、区内には多数の鉄道路線が交差し、東京メトロ・都営地下鉄・JRが利用可能なため、通勤通学の利便性も高いです。
「住みたい区ランキング」でも常に上位に位置する人気の行政区です。
六本木が「渋谷区・千代田区」と混同される理由
実際の行政区は港区であるにもかかわらず、「六本木＝渋谷区」や「六本木＝千代田区」と誤解されるケースは非常に多いです。
その理由は、いくつかの視覚的・地理的な要因にあります。
まず、「六本木駅」は実際には港区にあるものの、出入口の一部が渋谷区との区境付近にあるため、利用者からは“渋谷寄り”のイメージを持たれることが多いです。
さらに、六本木通りを挟んで南側が西麻布・北側が赤坂・青山といった他区や複雑な町名が隣接しているため、行政区の境界がわかりにくくなっています。
加えて、六本木という地名が全国的にも有名なため、隣接する渋谷区や千代田区の商業施設やイベントが「六本木近辺」と表現されることも、混同の原因です。
これらの背景から、「実際は港区なのに、他の区だと思われがち」な稀有な地名と言えるでしょう。
六本木の丁目・番地・郵便番号を一覧で確認！
六本木と一口にいっても、実際には「六本木1丁目」から「六本木7丁目」まで細かく住所が分かれており、それぞれのエリアによって雰囲気や特徴も異なります。
ここでは、六本木の住所の構成や郵便番号、主要施設の所在地について詳しく解説します。
六本木1丁目～7丁目の住所構成とは？
六本木は東京都港区の中で「1丁目」から「7丁目」までの丁目構成になっています。
それぞれの特徴を簡単にまとめると以下の通りです：
| 丁目 | 特徴・主な施設 |
|---|---|
| 1丁目 | 東京ミッドタウン、檜町公園、国立新美術館近隣。再開発が進んだビジネス＆カルチャーエリア。 |
| 2丁目 | 落ち着いた住宅街とオフィスが混在。比較的静かなエリア。 |
| 3丁目 | 大通り（六本木通り）に面し、カフェ・飲食店が多いエリア。 |
| 4丁目 | 小規模ビルやマンションが多く、生活感のある街並み。 |
| 5丁目 | 飲食店・クラブなど夜の繁華街色が強いエリア。 |
| 6丁目 | 六本木ヒルズを含む高層ビル街。観光・オフィス・住宅が融合。 |
| 7丁目 | 外苑東通り沿いで西麻布に近く、閑静な雰囲気。 |
このように、同じ「六本木」でも丁目によって街の性格が異なるため、住む・働く・遊ぶ目的によって選ぶ丁目が変わることも少なくありません。
郵便番号「106-0032」に含まれる範囲
六本木エリアの郵便番号は、全域が「106-0032」で統一されています。
この番号は、港区六本木1丁目〜7丁目すべてに適用されており、ビル・マンション・店舗なども同一の郵便番号を使用します。
ちなみに、港区内で「106-」で始まる郵便番号を持つエリアは、六本木・麻布十番・東麻布など高級住宅地・大使館エリアが多く、郵便番号自体が“都心のステータス”として扱われることもあります。
そのため、書類記入や荷物の宛先などで「六本木のどこか」は分かっていても、丁目が不明な場合はまず「106-0032」と入れておけば届くケースが多いです。
大使館・テレビ朝日など主要施設の所在地
六本木には著名な施設や国際的な機関が多数存在します。
以下はその一部と所在地です：
東京ミッドタウン：港区六本木9-7-1（※住居表示上は六本木1丁目に属する）
六本木ヒルズ：港区六本木6丁目10-1 他
テレビ朝日本社：港区六本木6丁目9-1
国立新美術館：港区六本木7丁目22-2
アメリカ大使館住宅エリア：港区六本木
このように、行政住所はすべて「港区六本木○丁目」で統一されており、どの有名施設も例外なく港区管轄です。
地図上で迷いやすい場所も、住所を正確に確認すれば区名を間違えることはありません。
地図で見る六本木の境界｜隣接エリアとの違いとは？
六本木は、東京の中でも非常にアクセスが良く、複数のエリアに囲まれた中心地です。
しかしその分、隣接エリアとの境界が分かりづらく、実際に地図を見ると「どこからが六本木？」と迷う人が少なくありません。
ここでは、六本木と周辺エリアの区切りや、実際の住所表記の違いについて地図ベースで解説します。
地図で確認！六本木と麻布・赤坂・西麻布の関係
六本木に隣接する代表的な地域としては、「麻布」「赤坂」「西麻布」があります。
西側には「西麻布（港区）」が広がっており、六本木7丁目と道路を挟んで隣接しています。
北側には「赤坂（港区）」があり、六本木1丁目付近と接しています。赤坂アークヒルズ周辺などは、六本木と赤坂の境界が曖昧になりがちです。
南側・南西側には「麻布十番」や「東麻布」があり、六本木5丁目〜6丁目の南に位置します。
これらの地域もすべて港区内ではありますが、六本木は“繁華街・商業”の印象が強い一方で、麻布は“高級住宅街”、赤坂は“政治・ビジネス”の印象が強いなど、性格に違いがあります。
外苑東通り・首都高・檜町公園が区切りライン
六本木の境界線を視覚的に把握する上で、参考になるのが以下のランドマークや通りです。
外苑東通り：六本木の西側を縦断する主要道路。西麻布との区切りにあたる。
首都高速都心環状線（都高3号渋谷線）：六本木と赤坂・青山エリアを隔てるように走っており、高架のある部分が「なんとなくの境界」として認識されている。
檜町公園：東京ミッドタウンの裏手にある大きな公園。六本木1丁目・7丁目と赤坂・青山の接点にあり、区切りの目安として機能する。
これらを覚えておくと、実際に街を歩いたときにも「今、どの町にいるのか？」がわかりやすくなります。
「六本木ヒルズ」は実は六本木6丁目
六本木のランドマークといえば「六本木ヒルズ」。
その規模と知名度から「複数の町にまたがっているのでは？」と思われがちですが、実際には「港区六本木6丁目」が所在地です。
六本木ヒルズの中には以下のような有名施設が含まれます：
森タワー（オフィス・展望台・美術館）
TOHOシネマズ六本木ヒルズ
グランドハイアット東京
テレビ朝日本社
これらすべてが「六本木6丁目」に位置しており、六本木の中でも最も再開発が進んだ、象徴的な区域です。
周囲には高級マンションやインターナショナルスクールも点在し、ビジネス・文化・居住が融合したハイブリッドな都市空間となっています。
六本木は港区だけ？住所や施設で見落としがちな注意点
「六本木＝港区」と覚えていても、実際に街を歩いたり施設の住所を見たりすると、「あれ？ここって渋谷区？」「赤坂じゃないの？」と混乱する場面が多々あります。
これは六本木という名称が駅名や施設名として広範囲に使われていることが一因です。
ここでは、“六本木と名がついているけど港区ではない”ように見えるケースや、誤解しやすいポイントを解説します。
「六本木駅」は港区と渋谷区の境目にある？
「六本木駅」は東京メトロ日比谷線と都営大江戸線が交差する主要駅ですが、駅の所在地は厳密には「港区六本木6丁目」です。
ただし、地下鉄の出入口が複数にわたっており、一部出入口は渋谷区に非常に近い場所にあるため、「渋谷区側にある駅」と誤解されることもあります。
特に六本木通りを超えた側に出ると、青山・西麻布方面へ続く道路があり、渋谷区南青山や広尾にもすぐ接続しています。
そのため「六本木＝港区である」と知っていても、実際に利用する中で区境感”が希薄になるのが実情です。
「六本木通り」沿いのビルは区が違うことも
「六本木通り」は、渋谷〜六本木〜赤坂〜虎ノ門を貫く幹線道路で、沿道にはオフィスビル・商業施設・大使館などが立ち並びます。
六本木のイメージが強いこの通りですが、実際には住所が「渋谷区」「港区」「千代田区」と分かれている場合があるため注意が必要です。
たとえば、赤坂アークヒルズは「六本木一丁目駅」直結でありながら、住所は「港区赤坂」。
また、「六本木トンネル」周辺の施設やビルは、住所が「赤坂」や「西麻布」だったりします。
つまり、「六本木通りにある＝六本木の住所」ではないという点は押さえておくべきです。
施設名に「六本木」とあっても港区とは限らないケース
都内では、施設名に「六本木」とつけられていても、実際の所在地は六本木以外というケースがいくつか存在します。
例：
六本木通りクリニック → 実際は港区赤坂
六本木カフェ某店 → 実は西麻布や南青山の一角
六本木一丁目駅 → 実際の住所は「港区六本木一丁目」でも、周辺施設は赤坂や虎ノ門住所が多い
このように、名称に「六本木」がついている＝港区六本木、とは限らないため、住所表記は必ず丁目まで確認することが大切です。
特に宅配・郵便・不動産契約などでは区名の誤記がトラブルになるケースもあるため、注意が必要です。
港区六本木はどんな街？住みやすさ・治安・家賃事情を解説
六本木と聞くと、華やかな繁華街やクラブ街、再開発された高層ビル群などのイメージが先行しがちです。
しかし実際には、「住む街」としての六本木」にも注目が集まっています。
ここでは、港区六本木の住環境にフォーカスし、治安や家賃相場、子育て・生活のしやすさについて具体的に解説します。
治安は？夜のイメージと実際の違い
六本木は「夜の街」「外国人が多い繁華街」「クラブやバーが立ち並ぶ」というイメージを持たれがちです。
確かに六本木5丁目〜6丁目付近には夜間営業の店舗が集中しており、深夜には酔客や呼び込みなども見られます。
しかし一方で、再開発が進んだエリア（六本木1丁目・6丁目のミッドタウン周辺やヒルズ周辺）は非常に整備され、警備体制も強化されており、治安面の評価も高まっています。
港区の中でも六本木は防犯カメラの設置密度が高く、交番も複数あり、治安の「明暗」が丁目単位で異なるのが特徴です。
夜の繁華街エリアを避ければ、十分に安心して暮らせる街と言えるでしょう。
家賃相場と高級マンションエリア
六本木の家賃は、港区内でも特に高額なエリアのひとつです。
以下は、2025年時点の目安となる家賃相場です（ワンルーム〜1LDK）：
| 間取り | 家賃相場（目安） |
|---|---|
| ワンルーム | 約15〜20万円/月 |
| 1LDK | 約25〜40万円/月 |
| 2LDK以上 | 40万円〜100万円超も珍しくない |
とくに六本木ヒルズレジデンス、東京ミッドタウンレジデンスなどのタワーマンション系は家賃が非常に高く、富裕層・外資系企業勤務者・著名人が多く住む傾向があります。
一方、六本木2丁目や3丁目の一部には築年数の経った低層マンションやアパートも点在しており、少しだけ家賃が抑えられた物件も存在します。
子育てや日常生活には向いているか？
「六本木で子育て？」と意外に感じる方もいるかもしれませんが、実は港区は子育て支援制度が非常に充実しており、ファミリー層にも人気のある区です。
認可保育園・こども園も点在（抽選倍率は高め）
港区の育児支援手当・医療費助成が充実
六本木ヒルズやミッドタウンには親子向けイベントや屋内遊び場も多数あり
また、スーパー（成城石井・まいばすけっと・プレッセなど）やクリニックも駅周辺に揃っており、日常の買い物や通院にも困らない環境が整っています。
交通面では、日比谷線・大江戸線・バス路線が複数交差しており、子連れでの移動も非常にスムーズです。
よくある疑問Q&A｜「六本木は何区？」にまつわる誤解を解消
六本木が港区に属することは事実ですが、実際には多くの人が勘違いや誤解をしているポイントがいくつもあります。
ここでは、特によく検索されている疑問やSNSで多い声をもとに、六本木にまつわる誤解や豆知識をQ&A形式で整理します。
「六本木ヒルズは渋谷区だと思っていた…」は誤解？
答え：誤解です。六本木ヒルズは「港区六本木6丁目」にあります。
六本木ヒルズは、最寄り駅が六本木駅（日比谷線・大江戸線）であり、渋谷や青山からのアクセスも良いため「渋谷区っぽい」と思われがちですが、実際の住所は完全に港区六本木です。
また、「青山通り」や「西麻布」にも隣接しているため、周辺の雰囲気やブランド感が混ざり合い、行政区の感覚が薄れるのも理由のひとつでしょう。
「六本木駅は渋谷区にあるって本当？」
答え：いいえ、六本木駅の所在地は「港区六本木6丁目」です。
ただし、この混乱は無理もありません。
というのも、六本木駅の出口の一部は「南青山」や「西麻布」方向にも近く、徒歩5分圏内には渋谷区の住所が入り込んできます。
ですが、駅自体の位置（本体・構造物・改札）はすべて港区内ですので、駅名＝港区六本木で間違いありません。
港区六本木の名義で郵便を送っても届く？
答え：基本的に届きますが、丁目・番地・建物名まで正確に書くのがベストです。
港区六本木は比較的範囲が広く、1丁目〜7丁目まで存在します。
郵便番号は共通（106-0032）ですが、建物の多さ・商業施設の多さから、同名のビルやマンションも多く存在します。
そのため、可能であれば：
港区六本木〇丁目〇番〇号
建物名・部屋番号（必要に応じて）
まで記載することで、誤配を防ぐことができます。
また、「六本木交差点前ビル」などの通称だけでは届かないケースもあるため、ビル名と正式な住所の併記を推奨します。
記事全体のまとめ
六本木は東京都港区に属するエリアで、1丁目から7丁目まで存在します。
住所表記や郵便番号はすべて「港区六本木」で統一されており、東京ミッドタウンや六本木ヒルズといったランドマークもすべて港区内にあります。
ただし、地理的に渋谷区・千代田区・赤坂・麻布と隣接しており、境界線が分かりにくいため誤解されがちです。
治安は場所によって差があるものの、再開発エリアでは非常に整備が進んでおり、子育てや居住にも向いています。
行政区を正しく理解し、地名に惑わされないためにも、丁目・番地・施設住所をしっかり確認することが重要です。
