浴室の床に付着した皮脂や石鹸による汚れは目立ちやすく、特に白い床では「酸性石鹸カス」として知られる汚れが目につきます。
これらは通常の弱アルカリ性洗剤では落としにくいため、強アルカリ性洗剤の使用が効果的です。
しかし、強力な洗剤を使っても一度で完全には落とせないため、数回の清掃が必要になることがあります。
また、これらの洗剤ではカビの除去は難しいです。
このため、キッチンハイターのような塩素系漂白剤を使ったつけ置き清掃がおすすめです。
この方法では、カビや頑固な汚れを効果的に取り除くことができます。
つけ置きには1~2時間ほど必要ですが、その時間が経過すると汚れが浮き上がり、簡単に掃除が可能になります。
この方法はコストも抑えられ、床の殺菌効果もあり、カビの発生を抑制する効果が期待できます。
浴室床の汚れを効率よく除去する方法
浴室の床には石鹸カス、カビ、皮脂汚れ、水垢など様々な種類の汚れが付着します。
これらを除去するには、汚れの種類に応じた洗剤が必要ですが、キッチンハイターのような塩素系漂白剤を使用すると、さまざまな汚れを一度に効果的に取り除くことができます。
浴室床に付着する汚れの種類
浴室の床には、シャンプーやボディソープの成分、皮脂、水道水のミネラル分が混ざり合い、様々な汚れが発生します。
白い床では黒く見える石鹸カスが特に目立ち、これは落としにくい酸性石鹸カスとして知られています。
反対に、黒い床ではミネラルの蓄積や石鹸成分が化合して白っぽい汚れを作り出すことがあります。
どの洗剤が汚れに効果的か?
石鹸カスには酸性洗剤、皮脂汚れにはアルカリ性洗剤、水垢には酸性洗剤、カビには塩素系のアルカリ性洗剤が有効です。キッチンハイターなどの塩素系洗剤を使うことで、皮脂汚れとカビに一括で対処することが可能です。
浴室床のつけ置き清掃に最適な塩素系漂白剤の選び方
市販されているスプレータイプの塩素系漂白剤は、カビ取り剤や泡タイプのキッチン用漂白剤として知られており、塩素濃度が約0.6%と比較的低めです。
これに対して、液体ボトル入りの漂白剤(ブリーチやキッチンハイターなど)は塩素濃度が平均6%と高く設定されており、希釈しても十分な清掃効果を発揮します。
これらはPH値が11.0から12.0と高アルカリ性で、カビや皮脂のような酸性汚れに対しても強力に作用します。
キッチンハイターの推奨理由は、その成分に界面活性剤が含まれている点にあります。
これにより、汚れへの浸透力が増し、より効果的に清掃できるようになります。
さらに、界面活性剤や水酸化ナトリウムを含む特定のブリーチ製品を選ぶことで、さらに強力な清掃力を得ることができます。
キッチンハイターを使った浴室床の洗浄方法
必要なアイテム:
- キッチンハイター
- 食器用洗剤(中性またはアルカリ性)
- ビニール袋
- 柄付き掃除用ブラシ
食器用洗剤に含まれる界面活性剤のおかげで、特に皮脂や入浴剤、石鹸カスが混ざり固まってできた黒ずみや白い汚れに対して効果的です。
水漏れを防ぐためのビニール袋の使用法
排水口の蓋を外し、水を入れたビニール袋で栓をします。
25リットル(160x80x2cmの場合)の水を入れる前に、少量の水で隙間から水漏れがないかを確認します。
キッチンハイターと食器用洗剤での効果的なつけ置き方法
浴室のサイズに応じて適量の水を張り、375ml(1.5%)のキッチンハイターと20mlの食器用洗剤を加えます。
その後、柄付きブラシで成分が均一になるようにしっかりとかき混ぜます。
混ぜ方が不十分だと洗剤が漏れ出る可能性があるため注意が必要です。
また、浴槽の化粧パネルや壁にも洗剤を塗り込んでおきます。
1~2時間のつけ置き後のブラッシングと洗い流し
つけ置きした後、汚れが浮きやすくなるため、ブラシでこすり洗いします。
その後、水でしっかりと洗い流します。多くの黒ずみやカビの汚れは除去されますが、完全に取り除けない白い汚れ(金属石鹸)が残る場合があります。
これを除去するには、酸性の洗剤を使用する必要があります。
キッチンハイター使用時の7つの重要なポイント
キッチンハイターを効果的に使用するための注意点は以下の通りです。
- 酸性の洗剤と混ぜないこと
- 熱水を使用しないこと
- キッチンハイターの過剰使用を避けること
- 滑らかなビニール袋を選ぶこと
- 混ぜる際は衣類への飛び散りに注意すること
- 清掃後は必ず換気すること
- 用途外の使用は自己責任で行うこと
酸性の洗剤と混ぜない
塩素系漂白剤を使用する際は、酸性の成分との混合を避ける必要があります。
使用する食器用洗剤は必ず中性かアルカリ性のものを選び、体からの酸性分泌物(例えば汗)にも注意してください。
熱水は使用しない
キッチンハイターの塩素が揮発してしまい、効果が著しく低下するため、熱水の使用は避けてください。
常に冷水を使用するようにしましょう。
キッチンハイターの使用量に注意
水10リットルに対してキッチンハイター150mlが適量ですが、汚れの程度やハイターの購入時期により適宜調整してください。
最大でも水10リットルに対して250mlまでとし、過剰使用は避けましょう。
滑らかなビニール袋を選ぶ
水漏れを防ぐために滑らかな表面のビニール袋を選び、排水口の形状に合ったシリコン製の排水口カバーを利用するのが効果的です。
混合時の飛び散りに注意
キッチンハイターと食器用洗剤を混ぜる際、衣類に洗剤が飛び散らないよう注意し、可能であれば古い服を着用するなど対策をとりましょう。
清掃後の換気は必須
清掃後は塩素の強い臭いが残りますので、室内をしっかりと換気して安全な環境を保ちましょう。
用途外使用は自己責任で
キッチンハイターを掃除用途以外で使用する場合は、メーカーの保証が適用されないため、全て自己責任で行ってください。
長時間のつけ置きで浴室を衛生的に保つ
キッチンハイターを長時間つけ置きすることで、汚れを効率よく落とし、カビの繁殖も抑制できるだけでなく、滅菌状態になります。
理想的には30分以上、できれば1時間以上のつけ置きが推奨されます。
長時間のつけ置きの効果
キッチンハイターを長時間使用することで、汚れだけでなく除菌効果も得られ、一か月ほどカビが生えにくい環境を作り出すことができます。
直射日光や換気の状態にも左右されますが、浴室を清潔に保つ効果があります。
滅菌状態とは?
滅菌状態とは、カビを含む全ての微生物が死滅または除去され、微生物の生存率が極めて低くなる状態です。
これにより浴室内が長期間清潔で衛生的に保たれます。
低コストで防カビ効果を実現
市販されている防カビ商品と比較して、キッチンハイターを使用した清掃方法はコストパフォーマンスに優れています。
効果的な滅菌と防カビ効果を低コストで実現し、継続的に使用することで浴室を清潔に保つことができます。