「持ち出し中」と表示されているのに荷物が届かない…。
そんな経験、ありませんか?
郵便追跡システムの「持ち出し中」は、確かに配達直前の状態を示しますが、配達時間には意外と幅があるうえ、遅延や持ち戻りのリスクも潜んでいます。
この記事では、「持ち出し中」から実際に荷物が届くまでの流れや、遅延時の原因、対処法、再配達の方法までを徹底的に解説。
届かない荷物にやきもきする前に、まずこの記事を読んで対策しておきましょう!
「持ち出し中」とは?郵便追跡ステータスの意味を解説
「持ち出し中」の定義とそのタイミング
郵便局の荷物追跡システムで「持ち出し中」と表示されるのは、荷物が配達局から配達員の手に渡り、実際に配達に向かっていることを示すステータスです。
これは「引受」「到着」「保管」などのステータスの次に表示され、最終段階である「配達完了」へと続きます。
このステータスが表示されるタイミングは、主に朝~昼前後。
配達担当者がその日配達する荷物をまとめて持ち出す時間帯に合わせて、システム上もステータスが更新されます。
そのため、たとえば朝9時ごろに「持ち出し中」と表示された場合、その日のうちに荷物が届く可能性が高いといえます。
ただし、郵便局の規模や地域、配達スケジュールによっては「持ち出し中」の表示が午後になることもあります。
これは不具合ではなく、業務の流れによるもので心配は不要です。
「持ち出し中」と「配達中」の違い
「持ち出し中」と「配達中」は似ているようで異なる概念です。
日本郵便などでは「配達中」という明確なステータスは存在しないことが多く、「持ち出し中」がその意味合いを含んでいます。
つまり、「持ち出し中=配達中」と考えても差し支えないケースが大半です。
一部の宅配業者(ヤマト運輸、佐川急便など)では、「配達中」という表現が使われることもありますが、郵便局では主に「持ち出し中」が使われます。
したがって、郵便追跡で「持ち出し中」が表示された時点で、荷物が配達ルートに入ったと理解して問題ありません。
「持ち出し中」から「配達完了」までの一般的な流れ
「持ち出し中」になった後は、配達員が一つずつ担当エリア内の住所を回って配達を行います。
配達順は必ずしも追跡番号の順や早いもの順ではなく、配達ルートや効率を考慮して決められるため、「持ち出し中」が表示されたからといってすぐに届くとは限りません。
平均的には、都市部であれば「持ち出し中」から数時間以内に配達されることが多いです。
地方の場合や天候・交通事情によっては、表示後に半日以上かかるケースもあります。
また、同じ建物に複数の荷物がある場合でも、配達員のルート次第では届けられるタイミングが前後することもあります。
そのため、追跡画面を頻繁にチェックしすぎて焦るよりも、余裕を持って配達完了を待つ姿勢が重要です。
「持ち出し中」から届くまでの時間と注意点
配達時間の目安と地域差
「持ち出し中」と表示された時点で、荷物は配達員の手に渡っており、当日中の配達が予定されています。
では、実際に届くまでどれくらいの時間がかかるのでしょうか。
一般的には、都市部では午前9〜11時頃に「持ち出し中」となった荷物は、昼過ぎ〜夕方(13〜17時)には届くことが多いです。
一方で、地方や山間部、離島などでは配達件数が少なくても距離が遠いため、配達時間が夕方〜夜にずれ込むこともあります。
また、再配達や時間指定の荷物が優先される場合もあるため、「持ち出し中」になっていても一番に届くわけではありません。
加えて、法人やオフィス向けの配達は午前中、個人宅への配達は午後以降に振り分けられる傾向もあります。
このように、地域や配達の優先順位によって届く時間帯にバラつきがあるため、「持ち出し中=すぐ届く」とは限らないことを理解しておくことが大切です。
配達が遅れる主な原因
「持ち出し中」のまま数時間、場合によっては1日経っても荷物が届かないことがあります。
こうした遅延の原因として、以下のような理由が挙げられます。
交通渋滞や事故:都市部では予期せぬ交通トラブルにより、配達スケジュールが大きく乱れることがあります。
悪天候(台風、大雪など):天候が悪いと配達自体が困難になり、「持ち出し中」の状態でも一時保管される場合があります。
繁忙期(年末年始、セール時期など):荷物の件数が膨大になる時期は、通常よりも配達に時間がかかることが多いです。
配達員の人手不足やルート変更:特に地方では配達人員が限られているため、1人で広範囲をカバーしている場合もあり、時間がかかります。
これらはすべてシステム的なトラブルではなく、現場の事情によるものです。
荷物の所在自体は確認できている状態なので、慌てる必要はありません。
「持ち出し中」でも届かない場合の対処法
「持ち出し中」から24時間以上経過しても届かない場合は、以下のような対処法をおすすめします。
追跡番号を確認する:まずは正しい追跡番号で最新のステータスをチェックしましょう。更新が反映されていない可能性もあります。
不在票がポストにないか確認:配達時に不在だった場合、不在票が投函されていることがあります。誤って見逃していないか確認しましょう。
郵便局に問い合わせる:最寄りの配達担当局に連絡し、荷物の所在を確認しましょう。追跡番号があればスムーズに対応してもらえます。
再配達依頼を行う:不在扱いとなっていた場合は、ウェブや電話で再配達を依頼できます。
また、心配であれば「配達証明郵便」や「書留」など追跡と補償のある方法を選ぶことも検討しましょう。
郵便追跡ステータスの全体像と各ステータスの意味
「引受」「中継」「到着」「保管」「持ち戻り」の意味
郵便追跡サービスでは、荷物の現在地や状態が「ステータス」として表示されます。
それぞれのステータスには明確な意味があり、配送過程を知るうえで非常に重要です。
以下に代表的なステータスの意味を解説します。
引受:郵便局が荷物を受け取った最初のステータスです。差出人側で発送手続きが完了したことを意味します。
中継:荷物が配達先に向けて移動中であり、複数の中継局を経由している段階です。遠方への配送では中継が複数回表示されることもあります。
到着:荷物が最寄りの配達局に届いた状態です。ここまで来ると、次はいよいよ「持ち出し中」→「配達完了」の流れになります。
保管:配達時に不在だった場合、配達局で荷物を一時的に預かっている状態です。保管期間は原則7日間で、過ぎると差出人に返送されることがあります。
持ち戻り:配達先に届けたが、宛先不明・転居先不明・長期不在などの理由で配達できず、一時的に持ち帰った状態です。
これらを理解しておくことで、荷物がどの段階にあるのか正確に把握でき、不安を感じることも減ります。
ステータスが更新されない場合の原因と対処法
郵便追跡システムはリアルタイムで反映されるとは限りません。
特に以下のような場合は、ステータスがしばらく「更新されない」ことがあります。
配達員がスキャン処理を後回しにしている
システムの通信遅延や反映ミス
休日・祝日の関係で業務が遅れている
たとえば、すでに配達されているのに追跡画面では「持ち出し中」のまま、というケースもあります。
これは実際にスキャン機器による処理が完了していないだけであり、荷物自体が滞っているわけではありません。
更新が止まった状態が24時間以上続くようなら、配達局へ確認の連絡をすることで詳細な状況を教えてもらえる場合があります。
追跡サービスの活用方法と注意点
日本郵便の追跡サービスは、公式サイトやアプリから誰でも無料で利用できます。
追跡番号を入力することで、荷物の現在地や状況がひと目で確認できるため非常に便利です。
ただし、注意点もあります:
ステータスの反映には時間差がある
一部のサービス(定形外郵便や普通郵便)では追跡ができない
複数の荷物を一括で管理できない場合がある
確実に追跡したい荷物の場合は、「特定記録」「簡易書留」「ゆうパック」など追跡機能付きの配送方法を利用すると安心です。
また、メール通知機能などを使ってステータス更新をリアルタイムで受け取ることも可能です。
配達遅延の原因とその対処法
交通状況や天候による遅延
「持ち出し中」のまま長時間経過しても荷物が届かない場合、まず疑われるのが交通や天候の影響です。
特に都市部では、道路工事や交通渋滞によって配達スケジュールが大きくずれ込むことがあります。
また、台風や大雪、強風、豪雨といった悪天候は、配達そのものを見合わせる原因にもなります。
日本郵便では安全を最優先としており、悪天候下では無理な配達を行わず、一時的に持ち戻る・保管するといった対応が取られる場合もあります。
そのため、天気予報や交通情報とあわせて、郵便局公式サイトで配達遅延の告知がないかを確認するのも効果的です。
繁忙期における配達への影響
年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み期間、または大型セール(楽天スーパーセール、アマゾンプライムデーなど)後は、荷物量が通常の何倍にも膨れ上がります。
これにより、配達の効率が一時的に落ち、遅延が発生する可能性が高まります。
この時期には通常のルートを回るだけでも時間がかかるため、「持ち出し中」から配達までの時間が倍以上になることもあります。
また、新人配達員が多く投入される時期でもあり、配達ルートの最適化が不十分なことも要因の一つです。
繁忙期の荷物は余裕を持って待つこと、また可能であれば早めに発送依頼をするなど、自分側でできる予防策も検討しましょう。
配達が遅れた場合の問い合わせ先と手続き
「持ち出し中」表示が長時間続いていても、配達員の訪問がなかったり、不在票も入っていないようであれば、早めに配達を担当する郵便局へ直接連絡するのが有効です。
問い合わせ時には、以下の情報を伝えるとスムーズに対応してもらえます。
追跡番号
送付日と送り主
自分の住所と氏名
現在の追跡ステータス
電話や窓口だけでなく、日本郵便の公式ウェブサイトには「お問い合わせフォーム」も用意されており、必要事項を入力すれば翌営業日には返信が届くケースもあります。
なお、急ぎの対応が必要な場合は電話連絡がおすすめです。
対応時間は基本的に平日の9時~17時までとなるため、早めの行動を心がけましょう。
不在時の対応と再配達の手続き
「ご不在のため持ち戻り」の意味と対応方法
「持ち出し中」になっていたにもかかわらず荷物が届かず、追跡ステータスが「ご不在のため持ち戻り」に変わった場合、これは配達時に受取人が不在で荷物を渡せなかったことを意味します。
配達員はこのような場合、荷物を一旦郵便局に持ち帰り、ポストに「ご不在連絡票(不在票)」を投函していきます。
この状態のまま何も手続きをしなければ、荷物は郵便局で一定期間(原則7日間)保管されます。
期間を過ぎると自動的に差出人へ返送されてしまうため、早めに再配達の手続きを行うことが重要です。
特に配達日当日に「持ち出し中」になっていて、その日の夜に「ご不在のため持ち戻り」と変わっていた場合は、タイミング的に配達員が訪問した時間帯と在宅の時間がずれていた可能性があります。
再配達の依頼方法と注意点
再配達の依頼は以下の3つの方法で簡単に行えます。
インターネット受付(日本郵便公式サイトから24時間受付)
電話受付(不在票に記載された番号に連絡)
LINE再配達受付(公式アカウントと連携して行う方法)
再配達の際は、希望する日付と時間帯(午前・午後・夜間など)を選ぶことが可能です。
ただし、当日の再配達受付には締切時刻があるため、早めに手続きを済ませることが推奨されます。
また、再配達可能な時間帯でも、地域によっては対応不可の時間がある場合があります。
そのため、案内された時間枠内での調整が必要です。
再配達依頼時の便利なサービスの活用
日本郵便では、再配達をよりスムーズに行うための便利なサービスも提供しています。たとえば:
MyPost(マイポスト):不在通知や配達予定の情報を事前にメールで通知
再配達依頼QRコード:不在票に記載されたQRコードをスマホで読み取って簡単依頼
LINE通知機能:配達予定や持ち戻りの通知がLINEで届く
これらを活用すれば、忙しい日常の中でもスムーズに荷物の受け取りができ、再配達によるトラブルや手間を大きく減らすことができます。
記事全体のまとめ
この記事では、「持ち出し中から届くまで」の流れと注意点を、以下のポイントに沿って詳しく解説しました。
「持ち出し中」は配達直前のステータスで、当日中に届くケースが多い
配達時間には地域差や優先順があるため、表示されたからといって即届くわけではない
交通渋滞・天候・繁忙期などによって遅延が発生することがある
届かない場合は追跡番号をもとに郵便局に問い合わせが有効
不在の場合は「ご不在のため持ち戻り」と表示され、再配達が必要になる
再配達はネット・電話・LINEから簡単に依頼可能。便利な通知サービスの活用もおすすめ
「持ち出し中」と表示された瞬間から、荷物はあなたの元に向かっています。
焦らず、正しい情報と対応でスムーズな受け取りを実現しましょう。